市場に関連した会社に従事していないと、なかなかお目にかかれないのが、今日紹介するクエです。
漢字で書くと九絵と示されその由来は、体側にある縞模様からきています。
この縞模様は「生きている間に九回変化するから」とか「体の模様が何枚かの絵に見える」ところから九絵と呼ばれているそうです。
ちなみに成長しきり大人になると体の模様が薄くなり、ほとんどわからなくなるそうです。
日本人は、おでん、鍋がとても好きですが、使われる素材は十人十色。そんな中、クエ鍋は誰もが一目置く存在です。
クエは、もともと潮の早い岩場に棲み、主に魚や伊勢海老等の甲殻類を捕食しています。高級食材の伊勢海老を好んで食べるなんて餌の選り好みが強いそうです。
クエは専門の漁師がいるほど捕まえるにはかなりのテクニックが必要だそうで、名人でも月に何本も獲れないこともあるそうです。
そのため「幻の魚」とさえ呼ばれるようになった魚です。このクエを贅沢に大きくブツ切りにした切り身は、熱を加えると身がギュッと締まり脂たっぷり。
刺身で食べると少し淡白な感じですが、燻ったり揚げたりすると、途端に味はジューシーになるそうです。
歯応えも十分で、鶏のような食感で脂ののり具合とのバランスは他の魚では例え難い美味しさ。
アンコウやフグに勝る旨味があるそうです。
機会はなかなかないですが、1度は食べてみたいクエ鍋。皆さんも是非挑戦してみて下さい。