ちょっと気になる、いい色艶したサバを特種課のセリ場で発見しました。それも隣り同士に並んでいます。
三重県志摩市安乗から「あのりさば」、そして高知県須崎から少しメタボで丸々太ったサバです。
あまりにブリブリしているので特種課滝澤社員に聞いてみると、高知県須崎のサバは養殖モノだそうです。
高知県須崎市にある野見湾は、養殖漁発祥の地だそうで納得がいきました。
それに対して「あのりさば」は、高級ブランド魚として知られる「関サバ」にもひけを取らない品質として有名な魚です。
安乗漁港では、4月から12月頃迄の漁期で、特に9月が最盛期となるそうです。
「あのりさば」が特別な理由があります。
1つ目は、「ロケーション」です。
黒潮と伊勢湾に流れ込む木曽三川の水、三重の名河「宮川」の清流、そしてリアス式の地形・岩礁が良い漁場を作りあげています。
2つ目は、「居つきのサバ」です。
一般にサバは回遊する魚ですが、あのりさばは回遊せずに、志摩の近海に居つく「志摩いつきさば」とも呼ばれ特に美味しいとされています。
3つ目は、「魚の扱い方」です。
1本釣りされた「あのりさば」は、魚の鮮度を保つために船の上で入札が行われています。
どうですが「あのりさば」。まだ全国的な認知度はこれからの「隠れたブランド魚」ですが、皆で食べて応援して下さい。