可愛いサイズのタイが並んでいます、発泡ケースをみるとカスゴとなっています。
カスゴとは春小・春子と漢字で書き、鯛の稚魚(10㌢くらい)つまり小鯛のことを言います。
一部の地域では、チダイ、キダイを指していたようですが、今はマダイ類三種マダイ、キダイ、チダイの幼魚全てをカスゴと呼ぶそうです。
「旬」はありません。
大まかに言えば東日本では春、西日本では夏から秋が美味いされていますが、縦に長い日本、そしてカスゴが脂のノリを競う食材ではない事を考えれば、
実質的には「年中どこかで旬」というところが正解かもしれません。
カスゴを「春小」と書くのは、春日神社が語源だそうです。春をカスと読むのはそのためであり、「春子」「春日子」などの当て字も、本来はここから来ているそうです。
小鯛は意外と料理用途が非常に広く、大きな鯛より使い道があるかも知れません。
「使い易い」「値段がお手頃」という利点も見逃せません。
小さくとも姿は美しく、味が極端に落ちることのないカスゴ。様々な料理に応用し、新しい料理に挑戦してみるのも良いと思います。