今朝セリ場に行くと、真っ先に鮮魚課五十子社員から「しょらさん鰹」入荷したよと声をかけられました。
昨年4月19日にブログで紹介して以来、約1年ぶりの登場です。
セリ場には最後残りの3尾が並んでいましたが既に売約済みでした。
入荷と同時に複数本が直ぐに売られ、午前4時の時点で既に仲卸店舗の店先で販売されていました。
本州最南端、黒潮の恵みを受ける和歌山県串本町は、古くから漁業が盛んです。
黒潮に乗って北上するマグロやカツオ、北の海で大きく成長して南下してくるサンマなど回遊魚の漁の他、アジ、イワシ、サバなどの中型魚など魚種、漁獲量も豊富です。
「しょらさん」とは、串本の言葉で「愛しい人」の意味なんですが、沖縄の方言「ちゅらさん」と似てると思いませんか?
ちゅらさんは、「美ら(ちゅら)」、美しい、キレイ、清らかの沖縄方言の形容詞で、美しいさま、立派なさまを褒め称える言葉です。
ネットで調べたら、筆者と同じ感覚の人がいるんですね。興味深いことがアップされていました。
串本付近で使われている「しょらさん」、沖縄で使う「ちゅらさん」、そして土佐弁の「じょかいさん」とは同じ意味で使われているそうです。
これの流れは、太古の時代からの黒潮と共にカツオを追っかけていた「黒潮文化圏」に共通することだそうです。
海流、潮目が言葉や生活習慣まで影響を与えるんですね。
一匹、一匹丁寧に扱われたこだわりのブランド魚「しょらさん鰹」、是非とも食べて欲しいサカナです。