皆さん、鮭の切り身が泳いでいたらどうしますか?
昨今の魚離れは深刻です。魚の切り身は見たことがあるが、丸々一匹の魚を見たことがない、お子さん、若いお母さん。
切り身がそのまま海を泳いでいると思っている人は、決して少なくないのが現実です。
昨日、娘から面白い動画があるから見てと言われ、スマホを渡され画面を見ていると、何とシャケの切り身が水槽で泳いでいるんです。それも動きは超リアル。魚の名前も「シャケ」。
テレビ番組宣伝のため、相模原市の水族館、アクアリウムさがみはらの協力を得て、社会実験を行った様子でした。
水産物の卸売りを生業としている横浜丸魚の社員としては、おもしろいと言う気持ちと悲しいと言う気持ちが混ざり合う複雑な気持ちです。
食育活動は、当社をはじめ当市場水産物部、横浜市、そして神奈川県。様々な形で推し進められていますが、子供たちの純真無垢な瞳で「変な魚」と言いながら目の前にある事実を信じてしまうことが恐ろしいです。
地道な活動ですが、魚を知ってもらう手段として、このブログも微力ながらお手伝いできればと思います。
今日の画像は、木箱入りの生鮭。そして鮭の卵巣、生筋子です。
皆さんは、筋子とイクラの違いをご存知ですか?
筋子は鮭や鱒と言ったサケ科の魚の卵を、バラさず卵巣に入ったまま、塩漬や醤油漬けにしたもの。(生筋子は加工していません)
イクラは、成熟し、卵膜がしっかりとした卵を使用し、それらをほぐして味付けしています(主に醤油漬)
筋子は未成熟卵を使用して作られ、その名の通り筋のままほぐさず、1本1本漬けたもので、熟成した旨味が違うそうです。
写真でも生筋子の粒の大きさの違いを見て獲れると思います。
まだ走りの鮭なので、卵も小さ目、時期が経つと卵の大き目の筋子が入荷すると思います。