仲卸:「今日、ぶわ9ケースね。」
セリ人:「ありがとうございます!切り良く10ケース積んでおきまーす」
仲卸:「(値段)やっておけよー。」
セリ人:「じゃー20ケース積んでおきまーす。」
仲卸:「(水曜日だから)そんなに売れねーよ。」
セリ人:「では、10ケースで。ありがとうございます。」
朝のセリ場での一コマ。ちゃっかり追っ付け。商売上手。
ん!?ちょっとマッテ。
『ぶわ』って何?
こちらが仲卸さんが1ケース追っ付けられた魚です↓
分厚い!これが、「ぶわ」か・・・
ん・・・ちょっと違うんだな・・・
分厚い魚を「ぶわ」と呼びません。
源波部長に伺いました。
「ぶわ」とは「ぶわたら」の事で、
「ぶわ」の「ぶ」は、「腑(はらわた)」の事。
つまり、腑(はらわた)を分けた(捌いた)鱈の事を「ぶわたら」と言うそうです。
なるほど。しかし、真鱈は鮮度落ちが特に早い魚。旬の真鱈をぶわたらにして家族に食べさせたいな・・・
こんなに食べられないしな・・・
安心してください!
10年・・・いや、20年以上売れている「ぶわたら」のロングヒット商品がございます。
こちら↓
塩釜加工「勝又商店」さんのぶわたらです。
魚の木版画で有名の『岩渕欣治』さんが描いた真鱈で魚市場のお馴染み商品。
真鱈は特に鮮度劣化が早い魚。しかし、適度な塩で加工することで、水分量を調整し身質に張りが出て劣化を防ぐ事が出来ます。
張りに艶、素晴らしい一品ですね。
この真鱈シールが目印ですよ~
お店では1パック多く「追っ付け」られることはないとおもいますが・・・
出荷の旬を迎えている「ぶわたら」いかがでしょうか~