いまいゆのシビマグロで南国気分。

昨日の夕方から今朝にかけて、メチャメチャ寒かったですよね。

風が、北→西→西南西に動きを変えながら気温がどんどん低下し、今日は午前7時26分に0.7℃を記録しています。

おそらく当市場のセリ場や仲卸店舗エリアは、氷点下になっていたと思います。

東日本の上空約5,000㍍には氷点下36℃以下の数年に一度の強い寒気が流れ込んできており、日本は強い冬型の気圧配置となっています。

週明けの鮮魚の入荷は、かなり気象状況に影響されそうですね。

日本中が冷蔵庫の中にいるような最中、最高気温18℃・最低気温16℃の予想が出ている沖縄からシビマグロが入荷しています。

沖縄では最もポピュラーなマグロのシビ。

シビは厳密に言うと、古事記、日本書紀、万葉集の中に「鮪」の文字があり、その読み方がシビ(滋寐)としており、マグロのことです。

しかし沖縄では、シビマグロ=キハダマグロの幼魚を指しており、本マグロ(クロマグロ)ではありません。

筆者は、本マグロの幼魚はメジマグロ、キハダマグロの幼魚はシビマグロと記憶してきましたが間違っていたらご指摘ください。

シビマグロには乾燥防止のシート、「いまゆい」と記載されています。

「いまゆい」とは、ウチナグーチ(沖縄弁)の1つで、とりたての新鮮な魚の事を言います。

「いま」とは今、「いゆ」は魚のことです。逆に鮮度が落ちた魚は、「さがい(下がる)いゆ」と言うそうです。

いまゆいのシビマグロは、あっさりとしてクセがなく、南国のマグロなので脂は少なめですが、身が締まっているのでステーキなど火を加えても美味しいです。

ハワイでは、アヒと呼ばれ高級料理食材として使用されています。

外は寒いので、気分だけは南国気分でいきましょう。