大物低温倉庫に、今日午前5時50分に行われるセリ待ちのマグロが並んでいます。
産地は何処なのか見てみると、なぜかオーストラリアとニュージーランドで獲れたモノです。
だいたい察しがつくと思いますが、マグロの種類は全てインドマグロでした。
インドマグロは、インド洋で多く漁獲されることから日本でこのように呼ばれていますが、正式名称はミナミマグロです。
太平洋、インド洋、大西洋の南半球のみに分布し、比較的温暖な海域に生息しているそうです。
調べてみたらインドマグロの旬は夏です。
北半球と南半球では季節が逆転しているので、北半球に多く生息する本マグロと、南半球に生息するインドマグロの旬が真逆になるのも理解できます。
言わばインドマグロは、夏マグロなんです。
インドマグロは、本マグロ同様に赤身、中トロ、大トロが採れ、高級マグロと言う意味では肩を並べる存在です。
本日入荷されているオーストラリア・ニュージーランドでは、インドマグロの養殖が盛んにおこなわれ、天然モノは極々稀少です。
たまたま天然モノと養殖モノが同時入荷、インドマグロの尾切り後の画像があるので見て下さい。
【天然物インドまぐろ】
【養殖インドマグロ】
身肉の色の違いに驚かされます。養殖モノの色が薄くなっているのは、脂がのっている証拠です。
ギンギンに脂がのっているのが好みなら養殖モノがお勧め、筆者は年齢と共に中トロでもなく赤身が美味しく感じるようになってきました。
夏マグロを食べて、暑い夏を乗り切りましょう。