気のせいか小柴からの入荷が絶えなくなりました、カサゴ。
一年中入荷があり美味しいのですが、旬は冬。しかし、俳句の季語は春だそうです。
兎に角、ゴツゴツで鋭い棘は取扱い要注意の存在です。
そしてカサゴのウロコが侮れず、しっかり取り除かないと大罰点。しかし、非常に細かなウロコなので、跳び跳ねも要注意です。
カサゴには繁殖のなるほどが3つあるんです。
一つ目のなるほどは、
仔魚を産仔する「卵胎生」で、子供を自分のお腹の中である程度に成長させてから産仔するんです。
⇒子供が成長するまで育てることで、子の死亡率を極力減らしているそうです。
二つ目のなるほどは、
カサゴは約半年にもわたる長い繁殖期の中で、個々の個体が1~3回ほど産仔するそうです。
⇒産仔時期をずらすして複数回の産仔を行うことは、急激な環境の変化に対応し、子孫を残そうとする繁殖作戦です。
三つ目のなるほどは
オスとメスの成熟期がずれており、交尾はオスの成熟期(9月中旬から11月)に行われ、メスは交尾後、メスから受け取った精虫を体内に蓄えておき、卵成熟を待って受精しているようです。
子孫繁栄のために、様々な自然のシステムが構築されてことに驚きを憶えます。
そんな子煩悩なサカナを美味しく食べるのは、どうかと思いますが、美味しいので申し訳ないですね。