最近、平塚市漁協の追っ駈けにイサキが混じっています。と言ってもイサキの幼魚ウリボウことコイサキです。
関東地方ではイサキの旬は夏ですが、一年を通して大きく味を落とすことのない魚です。
産卵期は6~9月。おそらく今日入荷したコイサキは、今年生まれの1年未満の幼魚だと思います。
ちょっと持ち上げでみると、力なくクタッと折れ曲がってしまいました。
おっおっ、「鮮度のイイ証拠」だねと感心!
無理矢理、真っ直ぐに見せるために手を大きく開いてテンション!指が攣りそうです(笑)。
魚は絶命後、死後硬直していきます。
いわゆる獲れたての魚の食感がプリプリしているのは、死後硬直が効いている状況です。
この死後硬直の持続時間は魚の種類や大きさ、温度、魚の締め方によってもバラがあります。
しかし時間の経過とともに徐々に死後硬直は解けていきます。
そうすると身が柔らかくなって行くんです。
筆者が写真を撮っていると、「鮮度大丈夫?」と山石水産の内田社長から質問されました。
獲れたて新鮮、水氷も強く効いていないのでまだ死後硬直していないのではと筆者は回答しました。
プロの魚の目利きは、自分で見て、触って、荷受の情報を聞いて魚の良し悪しを判断します。
当たり前のことですが、自分で仕入れた魚には責任を持つのがプロ。
だから自分の感覚を一番大切にしてます。
追っ駈けのセリで山石水産の内田社長が手槍を入れていたので、それが答えですね。