セリ場には九州、東京(八丈島)他から様々なサイズのハマダイが入荷しています。
関東の市場では、オナガダイの方がお馴染みの呼び名です。
正式和名はハマダイ(浜鯛)スズキ目フエダイ科に属する魚で、赤い体と長い尾鰭が特徴の深海魚です。沖縄では「アカマチ」奄美地方に行くと「アカマツ」などと呼ばれています。
英名はLong tailed red snapper やはり長く伸びた尾鰭にその名は由来し、ハワイなどではOnagaとも呼ばれている。
また、鮮紅色の体色に由来し、Flame snapper「炎のフエダイ」とも称されています。オナガダイは沖縄の三大高級魚の一つとして人気があり、正月や入学などの祝いの席に出されることが多いそうです。
(因みに沖縄三大高級魚は、アカジン、アカマチ、アクブだそうです。)
ハマダイの魚体の美しさは、アカムツと双璧と言った感じで、味についても甲乙付け難いものです。
4月から5月はハマダイが夏の産卵を迎える前にセッセと脂肪を蓄えている時期であり、もともと皮下脂肪が多い方でないサッパリ系のオナガダイは大変身。
天然魚とは思えないほど内臓脂肪を溜めていますが、その味は高級魚らしい上品な甘味、旨みとなるそうです。
目で見て楽しめ、そして舌で味を楽しめるハマダイ、これからが本当の旬ですよ。