特種課のセリ場に、福岡県からシバエビが入荷しています。
久しぶりに出会えたといった印象ですが、旬の時期が秋から春なので初物の入荷です。
入荷される魚介類で、季節を感じられるなんて素敵な仕事だと思います(自画自賛)。
新潟県と東京湾以南の西日本、黄海、東シナ海、台湾までの東アジア沿岸域に生息する中型のエビです。
シバエビはカラダはうすい灰色で、細かい黒い点が体表に散っています。長~いヒゲが特徴で、カラダに細かい毛が生えていて、ザラザラした感触です。
シバエビと言う名前は、江戸時代に東京湾の芝浦で多く漁獲されたことに由来します。
しかし昭和30年頃までは、打瀬網による漁が見られましたが、その後の埋め立てや水質悪化により、ほとんど獲れなくなったそうです。
シバエビと言えば、かつて食品偽装の対象として有名になったのですが、代用されたバナメイエビとは様々な違いがあるのですが、殻を剥いて味付けしたら判別難しいですよ。
シバエビは、取引値もやや高値で安定しています。
生で食べると言うよりも、熱を入れた方が旨みがアップします。
天麩羅にして食べるのが最も知名度が高く、美味しく頂けますのでお勧めです。
このサイズではエビ天は無理があるので、かき揚げに利用するのかな。殻が柔らかいので、そのまま殻ごと食べれます。
タウリン、アスタキサンチン、カルシウム、マグネシウム、不水溶性食物繊維キチンなど、食べて健康になる栄養素を豊富に含んでいます。
旬のモノを食べて、季節を感じましょう。