でっかい肝入りアンコウ入荷中。

日増しに朝の冷え込みが厳しくなり、今日あたりは摂氏15℃を割り込んでいます。

こんな時は暖かい鍋など、食べ物でカラダをホッカホッカにしたいものです。

ちょうど鍋にイイ食材を鮮魚課北海チームのセリ場で見つけました、アンコウ(鮟鱇)です。

市場で働いていると、ごくごく普通に見かける季節商材なんですが、一般的には、なかなか口にすることが出来ない食材です。

実は私も偉そうに言えないのですが、昨年産まれて初めてアンコウを鍋で頂きました。

アンコウの最大のアピールポイントは、肝なんです。

だから荷主より出荷されてくるアンコウのほとんどが、ご覧の通り。

お腹が捌かれ、さながら肝の品評会です。

アンコウは肝が命と勝手に語ってしまいますが、身だけ食べても正直全然美味しくありません。

㈲元初商店大菊社長も、アンコウを選ぶ時に「肝の大きさ」がひとつのポイントになると話されていました。

アンコウ鍋の場合、醤油か味噌ベースの出汁に肝を溶いて混ぜるか、一緒に煮込んで食べます。

濃厚な肝と出汁汁が、アンコウの身と野菜など鍋の具材とベストマッチングです。

海のフォアグラと喩えられるアンコウの肝→鮟肝(アンキモ)、袋詰め単品で販売されるぐらいニーズの高い食材です。

肝には豊富なビタミンA、鉄分が含まれていますが、風が吹いても痛い『痛風』の天敵『プリン体』も多く含むので、食べ過ぎには十分注意が必要です。

次回は、アンコウ鍋を名物料理としている茨城県で食べてみたいな。