いよいよ子持ちのハタハタが入荷してきております。秋田県ではなく北海道室蘭市白老からの入荷で、魚体がかなり大型化して立派です。
ハタハタの卵をブリコと呼びますが、ハタハタの価値を決めるのはこのブリコと言っても過言ではないほどです。
ブリコは漢字で書くと鰤子、鰤っ子と書きますが、鰤の卵でないことは言うまでもありません。しかしなぜハタハタの子なのに「ブリの子」なのか?少し調べてみました。
由縁その1
塩漬けなどにしたハタハタの卵は非常に弾力があって硬い。それを口に入れるとプチプチとした食感で「ブリブリ」はじけた説。
由縁その2
卵同士が強い粘着力で互いにひっついて離れないため、「離れない子」つまり、「不離子」と呼ばれるようになった説。
由縁その3
戦国武将、佐竹義宜氏が初代秋田藩主になって以降ハタハタがよく獲れるようになり、同氏がハタハタの乱獲を危惧し、資源を保護するためにハタハタの卵を採取するのを禁止した。
と言っても冬になると海岸に打ち上げられるハタハタ。庶民は殿様を誤魔化すために「ハタハタの子ではなくブリの卵である」と言い、逃れるようになったとする逸話。
いつの時代も美味しいモノを食べるために苦労していたんですね。(笑)煮ても焼いても美味しく食べれるハタハタ、今が旬ですよ。