ちょっと早過ぎない?
この時期になぜ?
季節外れ?と思ってしまうサケが、北海道から入荷しているんです。
人呼んで『トキシラズ(時不知・時鮭)』、ちょっと変わりダネの青い瞳の外国鮭なんです。
北海道で獲れる鮭は川で孵化した後、海で4年過ごし、産卵のために生まれた川に戻って来るんです。
その時期は秋。生まれ故郷の川に戻る途中で獲られてしまうのが『秋鮭』と呼ばれ、これが一般的な鮭です。
対して『トキシラズ』は、ロシア北部のアムール川の生まれ。回遊の途中で北海道の沿岸で漁獲されてしまった鮭です。
春~初夏の時期の鮭なので、産卵の準備が整わず卵や白子がありません。
栄養分が卵などに消費されていないので、身肉が充実し脂ののりが格別なんです。
ここまで書けば言わなくても・・・・・、当然、トキシラズは美味しいですよ。
鮮魚課北海・関西チーム、特種課のセリ場には鮮魚のトキシラズが並んでいます。
そして塩干低温倉庫には、なんて言う偶然でしょうか、今年お初の『塩干トキシラズ』に出逢えました。
塩干合物課鮭鱒担当梅澤社員曰く、鮭と言えば、◇三・ヒシサン(菱三)マークのヒシサン小林商店。
4月頃から水揚げが始まっていた北海道のトキシラズなんですが、ヒシサン小林商店は原料である鮭の質に拘り厳選して来ました。
そして製品化してもOKとの許可が出て、本日、今年初入荷に至ったそうです。
トキシラズは、時期限定のプレミアム鮭。
まだ噂の段階ですが、北の海の海水温が高過ぎて、トキシラズがなかなか南下しにくいとも聞いています。
水揚げ量が少ないと、値段も高値安定しちゃうんですかね。