アイナメが「煮魚の王」と言うけれど。

「煮魚の王」としてテレビで紹介された魚、様々なサイズ入荷しています。

それは、3月26日(日)の日テレ「ザ!鉄腕!DASH!」で放送されたアイナメです。

当市場には富岡などから活けモノが入荷することもありますが、セリ場にあったのは北海道噴火湾、青森県八戸、岩手県大船渡より出荷されたものです。

鮮度維持のために、見た目可哀そうですが活け〆されています。

アイナメは漢字で書くと、「鮎並」「鮎魚女」「愛魚女」などとされ、アユのように縄張りを持つことやヌメリが強いことや、愛でる・美味しい魚を表わした当て字とされています。

水深100㍍以浅、主に20~30㍍の岩礁や砂礫底に棲息しています。

そしてアイナメはとてもカラフルな魚で、体色は生息地の環境により黄色、赤褐色、紫褐色など様々です。

特に繁殖期のオスには、黄金のような黄色い婚姻色を放ち非常にキレイです。

釣り人の中では、30㌢超えをビール瓶、40㌢以上を一升瓶と呼ぶそうです。

営業一部源波部長の話では、アイナメはかつて伊豆や箱根方面の高級旅館などで人気があったそうで、取引値も当時はかなりの値段まで跳ね上がったそうです。

アイナメはカサゴ目アイナメ科に属する魚です。

同じ仲間では居酒屋で焼き魚としての存在感はメジャー級、誰もが知っていて、大きく食べがいがあって美味しい「ホッケ」です。

アイナメは鮮度が良ければ生食、刺身はトロリとした食感、旨みのある脂を堪能できて最高です。しかし、アニサキスには十分気をつけて下さい。

無難なところで、熱を加えた調理方法で食べて頂きたいですね。カサゴ目の魚ですから、当然煮魚にしても美味しいはずです。

筆者的には、アイナメが「煮魚の王」と称するには?

煮魚に合う魚はたくさんいるはずです。

皆さん、ご自分でいろいろな魚を食べて試して、本当のナンバーワンを決めて下さい。