連日、鎌倉、平塚から追っ駆けの魚が入荷し、アオリイカも良い形のモノが各サイズ入荷しています。
以前にも紹介しましたが、アオリイカは非常に脳が大きく賢い生き物で、学習能力も高く大型になるほど危機回避能力に優れており、非常に釣るのが難しくなります。
頭の良いアオリイカの一生は、皆1年ほどで、世界最大級の無脊椎動物のダイオウイカの寿命と調べたら平均2~3年、長くても5年くらいで死んでしまうそうです。
アオリイカは頭だけでなく視力も良いんです。魚の視力はおよそ0.1~0.6程度とされていますが、アオリイカは0.7程度の視力を有するそうです。
視細胞を調べた結果、人間のようにはっきりと色を識別できていないが実験結果では多少色を見分ける事ができるようであるとの報告もあるそうです。
最後にイカ墨についてお話したいと思います。タコの墨は敵の目をくらますための煙幕になるのに対して、イカの墨は自分の分身を作り、魚に墨を食べさせている間に逃げるためのものです。
イカ墨の色素成分はメラニンで、含まれるアミノ酸により高い粘性がある。また、まるで鎖のように糖がつながっているムコ多糖類という糖質も含まれ美味しくカラダにも良いんです。
イカは獲りたてが美味しいと言う人もいますが、獲れたては新鮮でコリコリした食感は最高ですが、旨味に欠けると思います。
出来れば一晩冷蔵庫で寝かすと身が熟成して旨味も充満しより美味しく頂けると思います。
アオリイカ、高級食材ですが、食べる機会があったら是非口にしたいものです。