アニサキス食中毒を起こさないためには、良く噛んで食べましょう。

誰かのせいにしたくないけど、アニサキス食中毒の影響は確実に出ています。

スーパーでは刺身が売れないと聞きます。鮮魚を売りにしている専門店・居酒屋・回転寿司も同様です。

確実に鮮魚の動きは悪いし、産地では売れないために価格が形成できず困っている漁業関係者がドンドン増えている状態です。

正直、明確な打開策はありません。

何も知らずに流行に乗る?日本人的な考え方、「熱り(ほとぼり)が冷めるまで我慢」しないといけないのかな。

開き直る気も全くないのですが、私たちが従事する水産業は「水商売」なんです。

完全養殖を除き、自然に全てを委ね、自然が自分たちの生活を大きく左右させるんです。

地球を取り巻く環境の変化が、日本の四季気候、海流に大きな影響を与えサンマ、サケ、イカ等の記録的な大不漁。

そして、近隣諸外国の無秩序な漁獲や今回の風評被害など策を講じることの出来ない相手まで・・・・。

嫌なことばかり続く感じ、自然の恵みに文句は言わないけど、人が人をそして水産業従事者をこれ以上面白可笑しく虐めないで欲しい。

悲しいことに世界の中で魚食が減少しているのは、なんと日本くらいなんです。

「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されても、盛り上がりを実感しないのは私だけでしょうか?

今回のアニサキス食中毒報道が、日本人のサカナ離れに拍車がかからないことを祈るばかりです。

追伸

今回のアニサキス食中毒報道で、自分の食生活を見直すべきポイントが幾つかあったので紹介します。

1つ目 良く噛んで食べる。(結構効果があるはずです。そして良く噛むことで満腹中枢を刺激し、ダイエット効果も期待できます。)

2つ目 魚をよく見る。(目視をしっかり行う。)

3つ目 好んで魚の内臓は食べない。

自己防衛!良く噛んで食べることで、体内に危険因子を入り口で防ぐことが出来るはずです。(噛んでいて歯に異物が当たるはずですよ。)

【此処に掲載した海産物は、東京都市場衛生検査所でH24.4からH26.3までの間抽出検査し、アニサキスが検出されなかったモノの一部です。】