アンコウの一荷は何かの前兆?

鮮魚課北海チームの売り場に、トロ箱が置かれています。

何か大物予感、乾燥防止用のシートが魚全体を覆いかぶさっています。

新潟県佐渡市の佐和田町より出荷さてたアンコウです。

同じアンコウですが、トロ箱に収まっていると何となく風情がありますね。

ところで、ここ数日平塚市漁協の定置網漁でアンコウが水揚げされています。

相模湾でアンコウが水揚げされることは、そんなに珍しいことでないですが、こんなに連続して入荷するのは珍しいです。

駿河湾などで深海魚のリュグウノツカイが水揚げされると、地震の前触れなんて悪い噂を流す輩がいますがどうなんでしょうね。

潮流の変化や、海水温の変化など、私たち人間には分からない変化が、地球に起きているのかもしれませんね。

肝心のアンコウの話ですが、アンコウというと「ちょうちんあんこう」を連想する人が大勢いると思います。

アンコウのトレードマークである頭部から釣り竿のように細長く突き出た誘引突起(イリシウム)の存在が、アンコウそのもののイメージを作りあげています。

チョウチンアンコウの誘引突起にある擬餌状体には、発光バクテリアが共生してるそうで、そのため提灯みたいに光るそうです。

しかしアンコウ全ての誘引突起にある擬餌状体が発光する訳ではなく、食用としているアンコウやキアンコウの提灯は光りません。

 

そしてこの誘引突起はオスにはないそうです。

なぜなのか?その答えが衝撃的で、チョウチンアンコウのオスは狩りをする必要性がないそうです。

簡単に言うと、オスはヒモ生活で、メスに寄生して生きているからだそうです。

そしてオスの大切な役目は、子孫を残すという重要な任務があるそうです(笑)。

因みにチョウチンアンコウは食べれないし、滅多に生きた状態でお目にかかることが出来ないレアの存在だそうです。

今度、水族館で探してみたいと思います。