「人を見た目(外見)で判断しては駄目」と言われます。
実は冬の鍋の主役となる「アンコウ(鮟鱇・安口)」も同じなんです。
市場には、様々な形態でアンコウは出荷されてきます。
活けもの、
丸のまま(開腹しているもの・していないもの)、
捌いて切り身になっているモノなど等。
今日は特種課と鮮魚課のセリ場に北海道から空輸されたアンコウが並んでいます。
しかし鮮魚課の五十子社員は嘆いていました。
アンコウの命は、『肝(きも)』と言っても過言ではありません。
しかし出荷されたアンコウは開腹していないため、肝の大小や状態を確認することが出来ない。
すると、どうしても仲卸は仕入れを躊躇するんです。
魚の出荷方法の問題だと思いますが、営業の担当者は「出荷されたまま」で販売している訳ではないんです。
営業の担当者は、仕入れた魚が高く売れるために様々な提案や話し合いを出荷者と行っています。
今回は、出荷者に確認して開腹手術を実施。すると、キレイな肝がその姿を表わしました。
ついでに魚の臭みの原因となる胃袋の中もキレイに除去手術して、氷も入替えて仕立て直し完了です。
アンコウは外見ではなく、腹を割って中身を見ないと魚の良し悪しを語れないですね。