とても可愛らしい小さなタコ、決して子供ではないです。列記とした大人、イイダコです。
佐賀県より入荷したイイダコの胴にはたくさんの卵?まだ卵巣が発達し切っていないようです。
よくサカナで卵を持ったものを「子持ち」と呼びますが、イイダコの場合は「いい持ち」と呼ぶそうです。
イイダコは女尊男卑の世界で、メスは「いい持ち」として大切にされますが、オスは「すぼけ=まぬけ」と呼ばれて数段低い待遇に甘んじているそうです。
しかし交尾の際はオスメスで合計16本の腕をからみつかせ、2~3時間もくっついて離れないそうで、オスも頑張っています。
イイダコの卵は米粒状で直径6mm前後と大きいため、産卵数は数粒~400粒。小型卵で十数万粒を産むマダコとは対照的です。
子育ては母ダコの役目です。母ダコは孵化する約1ヶ月近くの間、卵に海水を吹きかけ続けて大切に守るそうです。
仮に母ダコが不幸にも釣り上げられてしまうと・・・・・・、卵はすぐに死んでしまうそうです。
こんな話を聞いてしまうと、イイダコを食べにくくなりますね。
でも天の恵み、折角だから美味しく頂きましょう。
イイダコは茹でる前に墨を取り除き、塩で滑りを取ったら胴ではなく、腕の方から熱湯に入れて下さい。
そうすると腕が四方に広がって、形よく茹で上がりますよ。試してみて下さい。
追伸
イイダコには、お金が貯まりそうな紋章があるの知ってますか?
たまたま撮った画像にクッキリ写り込んでいました、「金輪」。
胴部と腕の付け根辺りに、金色した輪っかあります。これはイイダコのトレードマークだそうです。