カズノコ、黄色い宝石が満を持して動きだしました。

昨日、特種相対品課のセリ場に大量の「酢だこ」が並んでいたので紹介したかったんですが・・・・・。

今日セリ場にいくと、当たり前のことですがその姿を確認することが出来ませんでした。

もしかしたら塩干低温倉庫にあるかもと、淡い期待を持って足を向けると、「酢だこ」じゃなくて想定外のお宝を発見しました。

お正月のお節には欠かせない食材「黄色い宝石=カズノコ」です。

ペールと呼ばれるプラスチック状の桶に、塩漬けされたカズノコが山ほど入っています。

ボラの卵はカラスミ、鮭の卵はイクラ、そしてカズノコはどんな魚の卵?

答えはニシンです。

ニシンはかつて「カド」呼ばれており、「カドの子」が訛って「カズノコ」と呼ばれるようになったそうです。

カズノコなんて皆同じだと思っていたら、営業二部藤山次長が仲卸やスーパーのバイヤーに説明している話を聞いていてビックリ。

光の加減で色目が違うんだと思っていたら、獲れる漁場等によって濃い黄色だったり、薄い黄色だったりと違いが生じるそうです。

最高級と呼ばれているカズノコは、日本で獲れたニシンの卵を日本国内で加工したモノ。

しかしカズノコの親ニシンは、日本で獲れたモノとロシアで獲れたモノと同じ系統の魚なので卵に大きな差はないそうです。

プチプチした食感が堪りませんね、おそらく蛇足だと思いますが、塩漬けカズノコは、ちゃんと塩抜き薄皮を取り除いて食べて下さいね。

皆さんも子宝と子孫繁栄を祈って、年に一度の正月くらいお節のいわれを調べるのも楽しいですよ。