特種課セリ場に、横浜市漁協本牧支所よりキスが入荷しています。
いつもなら、ありきたりの光景として流してしまうのですが、魚体を見てビックリ!
大中サイズなのに、立派に成長しています。
キスは本来、キスとは呼ばれておらず、「キスゴ」と言うのが本来の呼び名・表記だったのです。(関西以西の地方名です。)
しかし、キスとは生直(きす=性格が素直で飾り気のないこと。)から、魚名語尾の「ゴ」が省略された名称「キス」の名で、広く認知されるようになりました。
キスは漢字で書くと「鱚」となるが、これは漢字に似せて日本で創った国字だそうです。
偉そうに言ってますが、「国字」なんて言葉初めて知りました。
国字とは日本人が創った漢字で、畑、峠など。同じ魚類だと鰯や鮭、鮃などもメイドインジャパンの漢字だそうです。
俳句の世界では、キスは三夏(さんか)を代表する季語で、陰暦で4・5・6月の3ヶ月、初夏・仲夏・晩夏に当たる季節です。
正にキスは、夏魚の王道を行く只今旬真っ只中の魚なんです。
日本の沿岸に生息するキスには、今回画像に残せたシロギスと、後ろの背鰭に黒い斑点があるアオギスの2種類がいます。
一般的に見かけるのはシロギスで、味もシロギスの方が美味しいと聞いています。
実際に食べ比べしたことがないので、味の違いはわかりません。
今度機会があったら自分で捌いてみて、天麩羅で食べて見たいな。