江戸前のキスが、本牧、小柴、富岡から入荷してます。
江戸前天麩羅の重要なネタとして、愛されたサカナです。
しかし、今回詳しく調べていて分かったことが幾つかあったのでご紹介します。
その1「海の女王」
繊細そうで可憐な姿が日本人の心を捉えたのか、別名「海の女王」「海の白雪姫」「海の貴婦人」と称されているそうです。そして生で良し、焼いて良し、揚げて良しと三良魚であることから「海の鮎」とも呼ばれ釣り人からも大人気です。
その2「キシゴ腹」
秋田の方言でキスのことをキシゴと言うそうです。キスの内臓は他の魚と比べると少なく、見た目清潔に映るところから、正直で私心がない人の喩えとして、「キシゴ腹」と呼ぶそうです。
その3「シロギス」と「アオギス」
今入荷しているキスは、大きくても体長せいぜい20㌢どまりですが、パッと見「カマス」と間違えてしまうサイズのキスがいるんです。その名はアオギス。判別ポイントがあるようですが比較対象がいないので次回入荷した時に改めて紹介したいと思います。
キスは今の時期は、水深30~50メートル付近に生息し、海水温が上がる春から夏になると1~15メートル程の浅瀬に移ってきます。
キスは産卵前(産卵期は夏から初秋)の初夏から夏時期が非常に美味しくなります。
これからが本格的な旬をむかえる「海の女王」、安定的な漁獲を期待したいです。