キダイは肖り鯛ではありません。

昨日は、11月中旬なのに気温が20℃を遥かに超えた。

ホントに異常気象、四季が二季になっています。

気温が高ければ、当然海水温も高い。

日本の一部ではなく日本中だから、水揚げされる魚も変化し、漁獲量も減少しています。

TVコメンテーターが、この環境に慣れれば良いと簡単に言い放った一言で、私の気持ちは一気に萎えてしまいました。

現状を知らない人が、公共の電波を使ってお気楽で、無責任な意見を言わないで欲しい。

我々はモノを売ってなんぼ、言葉や文書でカネを稼ぐ人と違うんです。

「怒っている?」いいえ呆れています。

今日は連子鯛(レンコダイ)を紹介したいのですが、標準和名が違うので正しい名前もご紹介「黄鯛(キダイ)」です。

新潟県佐渡島より出荷されて来ました。

見ての通り、何々鯛のあやかりたいではなく、スズキ目タイ科の正統派・本筋の鯛の仲間です。

花鯛(チダイ)もピンク色の体色で美しいですが、キダイの体色も双璧です。

キダイの黄色はカロチノイド色素によるものですが、身色が黄色い訳ではありません。

キダイはチダイ同様に、身質に水分が多めです。

だから美味しくないかと言うと、その特徴を理解した調理法で食べれば美味しく召し上がれます。

塩焼きなどを家庭のガスコンロなどで調理するなら、オートメニューでも水気が上手に仕上げてくれます。

西か東かと言われたら、どちらかと言えば「西」が優勢なキダイ。

目でも口でも楽しめる魚です。