1800×600×600、これがキャベツうにを飼育している当社の水槽です。
648,000ccの海水が入っていることになります。(実際は、上部・外部フィルターの設置があるので多少多めかもしれません。
今週で4週目に突入した『キャベツうに』、死亡する個体も極端に減少しています。
給餌もほぼ毎日1kgを与え、翌日には約80%が跡形もない状態に。
大体残るのが芯の部分。
水産技術センター臼井研究員の話では、数日経過すると芯も融けて『キャベツうに』が食べると言うのですが・・・・・。
JF横須賀市大楠漁協の新倉部長と、当社飼育担当水野社員の意見は同じ。
どうしても残った餌が海水を汚す原因になっているため、極力給餌の際に芯が入らぬように弾くようにしています。
それでも給餌直後は、こんなに泡立ってしまいます。
海水の透明度も現状では大きく改善は見られません。
ある仲卸の方に、「こんな色の海水で育ったモノは食べる気がしない。」と言われた言葉が胸に突き刺さっています。
海水の水温、塩分濃度、PH値全く問題なし。
水産技術センター臼井研究員のお墨付きを頂いているものの、給餌の回数が増加すると必然的に海水に溶け込むキャベツの量も増えるのです。
口に入れるモノ=食べ物だから、やたらなモノは使えない、使わない。
中身が見えるモノではないので、身入りを信じて給餌するだけ。
今は正直、砂漠で水を撒いている心境です。
しかし水産技術センター臼井研究員のこの言葉だけを信じて前進あるのみ。
キャベツうにを葡萄に例え、「今は房を増やす時、ちゃんと飼育をしていれば必ず実を結ぶ。」
今ある環境を嘆くのではなく、やるべきことをしっかり実行すれば、結果は必ずついて来る。
こんな『キャベツうに』ばかりだったらイイのにな。