愛媛県八幡浜より12~13尾で3.5㌔サイズのクロムツが大量に入荷しています。
しかし、関西担当五十子(イラゴ)社員らしくないサカナです。
なぜかというと、今日入荷しているクロムツは釣りではなく底引き網漁で獲られたもので、ウロコがかなり剥がれています。
五十子社員の扱うサカナは、量販(スーパー等)扱いの仲卸ではなく、個別注文対応、高級料理屋や寿司屋など特別なエンドユーザー持っている仲卸がサカナを見て仕入れて行きます。
仲卸は当たり前のことですが、それぞれのサカナへの拘りや目利きの基準を持っています。
そして、悪いサカナには容赦なく罵声をかけられ駄目出しされ、良いサカナに対してはチキンと評価し誉めてくれます。
誉めてもらう、信用してもらうことで、我々は信頼関係と少しずつ築き上げていくのです。
では目の前のウロコが剥げ気味のクロムツの評価はどうなのか!?
一般的には見た目汚い底引きのサカナと言う評価となりますが、目が肥えている森滝の井上さんは産地とサカナの状態を見て、脂のって煮魚にしたら最高だねと一言。
頭の付け根、胸ヒレの上部あたりを少し触って見るとプルプルで、旬真っ只中ではないものの美味しく頂ける状態だと自信を持って五十子社員は話します。
やはり人もサカナも、外見で判断したら駄目ですね。
サカナは見た目だけでは分からない。