追っ駈けでも大量に入荷されるサバ。
皆さんご存知の通り、サバにはマサバ(真鯖)とゴマサバ(胡麻鯖)、そしてノルウェーなどから輸入されている大西洋サバ(ノルウェーサバ)があります。
同じサバなんですが、なぜか優劣がつけられる。
なぜか?マサバが主役で、ゴマサバが脇役に見られているような気がします。
マサバは「秋サバ」「寒サバ」と呼ばれ、晩秋から翌年の2月頃までが脂がのって美味しい時期です。
対してゴマサバはもともと脂質が少なく、一年を通じて味も大きく変化がありません。
ただ、マサバの味が落ちてくる季節を上手くフォローするかのようのに、夏の時期に漁獲量が増えて来るため「夏サバ」とも呼ばれています。
鮮魚課五十子社員のセリ場に長崎県五島列島や兵庫県淡路島から、特種課天野社員のセリ場には三重県安乗からも美味そうなゴマサバが入荷しています。
五十子社員はしきりに「食べてから魚を判断してくれ」と言います。
既成概念を打ち崩すことは大変ですが、魚の本質を知っている言葉は力強く説得力もあると思います。
間違いなく、今の時期のゴマサバはイイですよ。