にわかにセリ場が慌ただしい状況になっています。
鮮魚課のセリ場も、特種課のセリ場も、ある魚が入った発泡のケースが山になっています。
のん気に写真を撮っているのは私だけ、担当者は売り先毎への仕訳で天手古舞です。
発泡ケースに入っている魚の正体はサンマです。
道東の大型棒受網漁船(100トン以上)によるサンマ漁解禁に伴い、当横浜市場を始め、各市場へ順調に生鮮サンマが大量に入荷しています。
水産業界紙である『みなと新聞』によると、27日の中心卸値はキロ当り1,000~700円。
先週の高いところで2,000円を超えていたのが、ちょっとの間に半値近くまで価格が下落しています。
この時期の担当者は、常に自分の持っている在庫と最新の入荷情報と入荷予想とにらめっこ。
素早く商品の販売先のアテをして行かないと、どんどん新口の生鮮サンマが入荷して大惨事に・・・・・。
売り損ねると、高値で仕入れた商品が赤字の原因になるので、担当者は戦々恐々です。
反面、消費者にとって高嶺の花になりつつあったサンマが、グッと身近なところまで近づいてきました。
29日には東北は岩手・大船渡からの入荷も本格的に始まるそうです。
量が整ってくれば、価格もグッと落ち着いてきます。
今年のサンマは脂ののりもよく、ずんぐりむっくりの理想的な体型。
水揚げされる時期によって味わいが変化するサンマ、今年は3回以上は食べて欲しいですね。
近いうちにスーパーの店頭で、久々1尾100円のサンマが見れるかもしれません。