ジンタは、初夏の使者なんだ!

鮮魚課小島社員のセリ場に、スーパー小さなアジ=スーパージンタが、愛媛県の荷主秀長水産より入荷してます。

こんな小さなアジを獲ってしまって大丈夫?と心配する気持ちを持ちつつ、当社の生業を優先に考えてしまいます。

だから、魚の大小の関わらず出荷された魚は、業務としてきちんと販売します。

アジは市場で見ない日はないと断言しても良いくらい、存在不可欠な魚です。

しかし、度を過ぎて取り過ぎると当然資源は枯渇します。

ではアジは産卵時に、いったいどのくらいの卵を海中に放つのかネットで調べてみました。

アジの産卵数は体長に大きく左右され、尾又長(びさちょう)20㎝の小型アジで約10~30万粒、30㎝では30~40万粒と言われています。

そして、その結果、年間およそ40億匹の一歳魚が誕生しているそうです。

こんな小さなアジ、どうやって食べるのか気になりますよね。

仲卸㈱石川米の内田さんに聞いてみると、素材を活かして素揚げ。

新鮮なスーパージンタなので、内臓など処理は不要だそうです。

でも気になる人のために、セリ場で下処理してみました。

・腹を上にして胸びれのところからエラぶたを開き、赤いエラを摘まみます。

・エラをしっかり掴みながら、下へ引くようにエラとカマを外します。

・驚くほど簡単に抜き取れます。

勿体ないのでそのまま食べてしまいましたが、小さいのに身肉が甘くて美味しい。

生だと若干ゼイゴや骨が気になりますが、揚げてしまえばパリパリした食感に消される程度のものです。

初夏を代表する食べ物『ジンタ』、酒のイイ肴になること間違いなし。