顔だけ見たらキンメダイに非常に似てますね、チカメキントキダイ。
しかし、全く違う種類のサカナです。
そして鯛と言う名前が付きますが、いわゆる鯛に「あやかりタイ」の部類に属し、本家タイ科のサカナではありません。
しかしこのチカメキントキダイは、キンメ、キンキン、アカメ、カゲキヨなど実に多くの名前で呼ばれています。
それだけ、多くの人に愛されている証拠かもしれません。
市場ではよく見かけるサカナで、今日は関西の小島社員のセリ場にありましたが、どちらかと言うと近海の佐藤社員が数多く扱っているイメージがあります。
仲卸の(株)ムラマツの店頭には、よく並んでいてお馴染みのサカナです。
㈱ムラマツのお客さんには横浜中華街の方も大勢仕入れに来られており、チカメキントキダイやアカハタなどを買って行かれるそうです。
福建料理、広東料理など中華料理には蒸したり、煮たり、焼いたりと重宝に使われているそうです。
そして全般的に言えるのは、赤・朱色がおめでたい色、縁起がよい色として中国のみならず、日本でも人気があります。
難しい話になりますが、陰陽五行の思想から赤は夏・火・南・喜をあらわし、旺気あって、赤ちゃんの赤もそこから来ているそうです。
筆者、残念ながら食べたことがありませんでしたが、俄然食べる気満々になって来ました。
チカメキントキの赤い魔力に引きつけられたかな。