特種課のツブ貝発見、と思いよく見てみたら、外見はサザエの角が無い感じ。
裏を見たら貝の殻口が大きいのと少し朱色っぽいので違う貝だと認識。発泡ケースで名前を確認すると、下関産ニシ貝と示されていました。
今日はニシ貝、正式名アカニシを紹介します。
まるでジャニーズのメンバーみたいな名前ですが、アッキガイ科の巻貝の一種で、貝の標本で人気のあるホネガイと同じ仲間です。
北海道南部から台湾、中国にかけて生息する中型の巻貝で、最大15センチを超えるモノもあります。
名前の由来は、殻口が赤く染まる事で赤螺(アカニシ)と呼ばれています。
この貝殻は、形、大きさが丁度いいことから、かつてはイイダコつぼに利用されていたそうです。
アカニシは肉食性で、養殖のアサリやカキなどを食い荒らす貝として関係者を悩ませることもしばしばあるそうです。
関東では、干潟の減少とともに、このアカニシの漁獲量も減少しているそうです。
肝心の味の方ですが、身が柔らかで、アワビよりはやや劣るものの、サザエよりは美味しいと示されています。
また、これはウソかホントか定かではないのですが、サザエと比べて安価なため、代用品として使用されていたとか?
生で刺身が最高に美味しいそうです。定番料理は、つぼ焼きですかね。
貝殻から身をはずすには、まな板の上でトンカチで叩き割るのが簡単です。スカッとしますよ。