自慢じゃないけど、私(わたくし)勧められたら断れない性分なんです。
特に食べた事がない魚を勧められたら、九分九厘買っちゃうでしょうね。
今日紹介するのは、鎌倉・小坪の追っ駈けでやって来たシマウシノシタです。
仲卸の㈲元初商店大菊社長から、「この魚食べたことある?」と聞かれたのがシマウシノシタ。
今までに食べたことがなかったので、即答3尾買わせて頂きました。
シマウシノシタなんて舌が絡まって言い難い名前ですが、市場では「ツルマキ(蔓巻)」と呼ばれています。
家に持ち帰り、ツルマキの姿を見た妻は・・・・・・。
何それ?美味しいの?今晩のおかずになるの?クエスチョンマークの大行列。
結局は私が料理して、夕飯のおかずになれば良い訳でした。
夕飯のおかずは買うときから決めていました、ムニエルです。
ウロコを引いて、
皮を引く、見た目以上に魚に滑りがあってビックリです。
皮はコツを掴めば気持ち良く引けますが、タオルや布巾を使うことをお勧めします。
ムニエルはツルマキに塩胡椒、小麦粉を塗して、オリーブ油とバターで焼くだけです。
肝心なのはソースで、ツルマキを焼いたフライパンに追いバター、醤油、白ワイン、砂糖、そしてバルサミコ酢を加えてアルコール分を飛ばした完成です。
バルサミコ酢の香りが鼻を刺激する。
娘たちはお父さんは何を作っているのか興味津々の様子でした。
完成品がこちら。
淡白な味わいのツルマキに、バターのコクとバルサミコ酢が甘酸っぱさがベストマッチです。
もしかしたらガーリックバター醤油ソースも良いかもしれません。
ツルマキは熱を加えるとスルッと骨から身が外れるの食べ易いのですが、お子様やお年寄りのことを考えたら、エンガワ部分を遠慮なく取り外しましょう。
ヒラメのエンガワのように、ウシノシタのエンガワは貴重じゃない=美味しくないので捨てても全然問題ありません。
アカシタビラメやクロシタビラメと比べると安価なツルマキ、今の時期は卵持ちで身と卵の両方を楽しめるので良いですよ。