昨年の6月以来の再会、三重県伊勢志摩の和具よりトウジンが入荷してました。
私が発見した時は既に、仲卸の㈱北丑商店福島社長が購入済みでした。
福島社長のご厚意でゆっくり写真を撮らせて頂きました。
『福島社長、どうもありがとうございました。』
福島社長は以前フグ調理師免許取得の技術指導をされていると紹介しましたが、おさかなマイスターの資格も持っています。
魚の目利きはピカイチ、そしてウイットに富んだ発言は福島社長のクレバーさを感じる一面です。
トウジンを見た福島社長は、あるTV番組で先日紹介された深海魚『ラブカ』を例にとって、ラブカじゃないね。
伊勢志摩の和具辺りにもトウジンがいるんだね?!とぽつりと話されました。
実はこの一言が深い~んです。
トウジンが棲息するのは、水深300~1,000mの深海。
対して伊勢志摩の和具あたりは、今でも海女さんが活躍している地域なんです(=水深1,000mはないですよね。)。
魚のことや漁場のことを良く知っているから、そんな発言されているんです。
見ての通り、カラダの半分近くが頭なので、歩留まりが非常に悪い魚です。
しかし、鎧のように堅い鱗を外した身肉は、白身でクセのない味わいです。
まとまって水揚げされないので、ほとんどが地元で消化されてしまうので、3匹まとめて出荷は本当に珍しいことです。
食べたいか?と聞かれたら・・・・・、正直、興味ありますね。