鮮魚課小島社員のセリ場には、超穴場な商材が並んでいることがある。
今日もえっ!?と言うものが出荷されてきた。
それは「大阪・泉州のトリガイ」です。
口は開いてますが、ちゃんと活きてますよ。
トリガイと言えば、紫?黒?の足の部分が可食部なんですが・・・・・。
その足の部分が鳥の嘴のようだから、この名が付いたようです。
今年は不漁で入荷量が極めて少なく、当社の担当者も苦労してトリガイを集荷しているそうです。
トリガイの産地と言えば、京都丹後、愛知三河、石川七尾、そして今日入荷のあった大阪泉州等が有名です。
それぞれ産地によって色の濃さや硬さ=噛み応えが異なるので、拘りの寿司屋だと産地指定で注文があると聞きました。
じっと見ていると、トリガイの足がビヨンビヨン伸びで面白いです。
湾の浅場の砂泥地に生息するトリガイは、足を使って海底を大移動。
私と同じで、同じところにじっとしていられないんですね(笑)。
トリガイの貝殻は薄く割れやすいため、可哀そうにこんな状態で出荷されることもあります。
でもトリガイは殻付きではなく、仲卸が剥いて寿司屋など業務筋に納めているので、殻が割れていても身=味が傷ついていなければOKです。
毎年毎年水揚げ量が減少傾向にあるトリガイ、その対策として各地で養殖も進められています。
かつては横浜小柴でも馬鹿獲れしたことも・・・・・。。
如何やらトリガイは当り外れのある貝で、予想しにくい食材みたい。
今年は外れ年だったのかな?