セリ場で珍しいものを発見しました。トロ箱に入った銚子産鉢鮪です。
トロ箱とは、海産物を入れる箱もしくは輸送するための魚箱のことです。
語源は、底引き網漁の一種であるトロール漁で収穫した魚を入れる箱から来ているそうです。
以前は本製(臭いの移らない素材であるナラ、ブナ、トドマツ等を用いる)であったが、現在は発泡スチロール製のものが主流です。
ただし、箱に耐久性が必要となる新巻鮭などの大型魚や、特種物と呼ばれる高級かつ水分の出やすい貝類やウニ、イクラなどでは、依然として木箱が用いられます。
一般的に小型の木箱はトロ箱とは呼ばず、ウニの容器はその形状から「げた」と呼ばれています。
風情は感じますが、使用後の処理等の問題もあり、どんどん発泡スチロールに移り変わるのもさみしいものですね。