土曜、日曜、今日と半端ない寒さ。
猛烈な悪天候の影響で、今日の鮮魚入荷量も激減しています。
止むを得ない状況ですよね、神奈川県でも雪がちらつき、京都や名古屋辺りの光景をみたら・・・・・・・。
昨日の皇后杯全国都道府県対抗女子駅伝も、吹雪のように強く雪が降る中激走。
選手の皆さんご苦労様、そして神奈川県代表の皆さん7位おめでとうございます。
こんなに寒いと、カラダが温まるものが食べたくなりますよね。
唐辛子や香辛料のたくさん入った料理や鍋、お腹の弱い人には煮魚ですかね。
今の時期、煮魚にピッタリのサカナがいました「子持ちナメタガレイ」です。
一般的にオスが珍重されるタラに対して、カラダいっぱいに抱卵したメスに人気があるカレイ。
特にナメタガレイの子持ちは高値で取引がなされ、1㌔を越えるものは万の値段が付くほどだそうです。
なぜ子持ちが高値になるのかと言うと、ナメタガレイは標準和名「ババガレイ」と言って「婆婆鰈」と書かれますが、「母母鰈」とも書いて、お腹にたくさんの子供を抱えるサカナであることから、「子孫繁栄」、「商売繁盛」を想像させる縁起の良いサカナです。
ナメタガレイの身肉に煮汁を絡めて食べると、濃厚な旨みと品のイイ脂が口の中に広がります。
ヒレやエンガワの部分にはコラーゲンを含んだプルンプルンのゼラチン質、オレンジ色の真子はふんわりとした食感を楽しめます。
そして最後に付け加えておきますが、ナメタガレイの煮付け汁はカラダから出るヌメリとゼラチン質で煮こごりが最高です。
アツアツのごはんに乗せるも良し、酒の肴につまむのも良し。濃厚な旨みが凝縮され、口の中に入れた瞬間に溶けて消えて行く感じは堪りません。
正に誰しもが認める旬の食材です。