今年はまだ終わっていないけど、振り返るとサンマ、秋鮭、スルメイカなど不漁な魚種が指折り多数。
そんな中、イワシとブリだけは善戦しているような気がします。
セリ場を見渡すと特種課のセリ場に千葉県大原、鮮魚課には同じ千葉県鴨川、宮城県石巻、新潟県佐渡からも入荷しています。
とてもいい魚!そしてブリをみた人は口々に、「コロコロ」しているとその姿言い表しています。
館山丸魚㈱秋山社員に鴨川のブリはどうですか?と質問してみました。
秋山社員曰く、「11月でこれだけ良いブリならば12月はもっと期待できるし、1月は最高に美味しいよ。」と話してくれました。
ブリを撮影するためにセリ場を廻っていて、面白い光景を発見しました。
その光景とは、ほとんど箱に氷詰めされたブリは、腹の部分の氷だけ大袈裟に言うと斫られている。普通に言うと取り除かれているんです。
実は魚の目利きを行う際に幾つかのポイントがあり、その一つがお腹の具合のチェックなんです。
魚の腹には内臓が入っていますが、鮮度が落ちた魚は腹を触るとブヨブヨと緩くなっています。
逆に鮮度の良い魚は、腹に張りがあってピーンとしているんです。
お医者さんが、人の健康状態を確認するためにお腹の触診するの同じ理由です。
ブリの腹の部分だけ氷がないのは、鮮度確認のため氷が外されたためだったんです。
市場ではあるあるな光景ですが、スーパーやデパートで魚を直に触っていたら不審者扱いされるので注意して下さいね(笑)。