ホタテの稚貝、小さくてもイイ味してる。

仲卸の店舗を歩いていると、いろいろな情報を収集出来るんです。

そして今何を食べるべきか、本当に美味しいモノの旬を教えてくれるんです。

今日ご紹介する食材は、㈲港屋商店の佐藤社長が教えてくれた『ホタテの稚貝』です。

何度となくブログで紹介していたのですが・・・・・。

正直にカミングアウトしますが、今回が初めて食べます。

『ホタテの稚貝』は、どちらかと言えば量販向け食材のため、なかなか仲卸の店先には並ばないんです。

今回は㈲港屋商店さんに用意してもらいました。

さて何して食べる?真っ先に思いついたのが味噌汁なんですが、夕飯のメインなるものがイイと考え酒蒸しに挑戦することにしました。

酒蒸しと味噌汁ならお手の物、簡単に終われそうだなと思っていたら・・・・・。

ホタテの稚貝にちょっと気になるモノが付着している。

気になりだしたら何なんだろと興味が湧いてきました。

フォークを使って剥がしてみると、カルシュウムで出来た筒の中から赤い生き物が・・・・・。

なんだろう?ネットで検索すると、同じ疑問を持つ人が世の中には大勢いるんだと感心。

白くウネウネした筒にいた生物の正体は、『カサネカンザシ』と言う釣り餌などに使われているゴカイの仲間だそうです。

その他に『ウズマキゴカイ』と言う管棲多毛類の仲間も付着していました。

どうやらそのまま料理に使って構わないそうですが、見た目が悪いこと、臭いや味が移るのが嫌なので全部取り外しました。

結果、見た目がスッキリするのと、どうしても貝殻が歯に触ることがあるので、手間でしたが正しい選択でした。

酒蒸しは、日本酒とバター、ちょっぴりの醤油、そして決め手は生の葉ネギをたっぷり加えることです。

余熱で葉ネギがしんなり、香ばしい香りが引き立ちます。

ホタテを食べ終えた煮汁は貧乏臭いですが、パスタなどに絡めて使うと2度美味しいですよ。

そして味噌汁は絶対におススメ、ホタテから出る出汁が本当に美味いです。

比較的お手頃価格で入手できる『ホタテの稚貝』、是非ともお試し下さい。