鮮魚課北海チームのセリ場を歩いていると、とても美味しいそうな匂いがしてきます。
なぜ匂いと思うかもしれませんが、実際に匂いを嗅いで欲しいのですが・・・、さすがに画像から感じることはできないですよね。
ホッケと言えば、う~んと皆が納得すると思います。
身肉そのものが匂うのではなく、皮目から出る脂気がホッケ独特の風味を醸しだしているんです。
誤解を招くような言い方は避けたいのでハッキリ言っておきますが、鮮度が落ちて嫌な臭いがしてるわけじゃないです。
ホッケと聞いて、「法華」と言う漢字を連想しなかったですか?
調べてみると俗説ですが、鎌倉時代に日蓮宗の日持上人が蝦夷地を去る礼として、これまでいなかった魚を獲れるようにした。
地元の人々はその魚を「法華(ほっけ)」と呼び、村落を「トドホッケ(唐渡法華)」と名付けたとされています。
ホッケと言うと北海の魚というイメージを持っていましたが、それでは答えとして75点。
実は一般的に言われているのが北関東の茨城県が南限。しかし、静岡県の駿河湾でもたまに水揚げされるそうです。
今日出荷されたのは、北海道・道南のマグロの王様「クロマグロ」が獲れる漁協、松前さくら漁協からです。
最近の食の傾向として生食・刺身を第一に挙げますが、いくら鮮度がよくても地元産地以外では生食は避けた方がよいと筆者は思っています。
煮ても焼いても美味しいホッケ、今話題のアニサキス食中毒の被害を避ける意味でも無謀な食べ方は避けて下さい。