ワタリガニ、内子か身肉か悩みどころ。

富岡から内湾(東京湾)の鮮魚が到着しました。

その中でチョット可哀そうな活けのワタリガニを見つけました。

爪先の不動指が折られている。

いじめ?そんな訳ないですよ。

事故防止のため、ハサミを折っているのです。

挟まれたて、怪我しても良いなら別だけど・・・・・(笑)。

ところでワタリガニを初めとした甲殻類、人が意図的に爪を折ったら元通りに再生するんでしょうか?

答えはノーです。

動物が外敵から身を守るために、足や尻尾などカラダの一部を自ら切り捨てる行動があるんです。

この行動を「自切(じせつ)」と呼ぶのです(「トカゲのしっぽ切り」を例えにすれば、皆さん「嗚呼」となるでしょう。)。

実は自切であれば、何度も何度もゾンビのように繰り返して再生はできませんが、2度3度であれば脱皮の際に元通りになるようです。

但し、人が無理矢理爪をへし折ると再生出来ないようです。

今の時期のワタリガニって美味しいの?と食材ブログだから、聞きたくなりますよね。

実は今の時期のメスのワタリガニは・・・・・、絶対におススメ。

こちらが甲羅を外した画像で、仲卸㈲港屋商店の佐藤社長がディスプレイ用に飾っていたものです。

凄い内子でしょ!

中華料理や韓国料理を得意としているシェフは、今の時期のワタリガニの良さを熟知しているので、食材としてワタリガニは絶対に外さないそうです。

オレンジ色の濃厚な味わいの内子を楽しむならメス、甘くてしっかりとした身肉を楽しむならオスです。

見分け方はワタリガニを裏返しにして、腹部の褌が狭いのがオス、広く丸みがあるのがメスです。

どうやら、体色の青みが強い方がオスと言う情報を入手したので・・・・・、今度試してみたいと思います。