鮮魚課小島社員のセリ場には、横浜市場ではお馴染みの荷主㈱ヤマフのアジが並んでいます。
そして、一瞬目を疑う光景が目に入りました。
㈱ヤマフのテープが貼られた発泡ケースの中には『銀鮭』?いいえ『トラウトサーモン』です。
原産地福島県、養殖地佐賀県と記載されたシールが貼られています。
JAS法による生鮮水産物の原産地の表示方法によると、今回は養殖地が属する都道府県が原産地となるようです。
そして、トラウトサーモンは養殖魚であることから、正しくは原産地佐賀県、そして「養殖」の記載をするのがベストのようです。
トラウト=鱒、サーモン=鮭、呼び方も『トラウトサーモン』『サーモントラウト』など様々。
いったい何者なのかと思ったら、『海で養殖されたニジマス』だそうです。
養殖、トラウト、サーモンと言えば、鮮魚課細沼社員に聞けば、何でも親切に教えてくれるんです。
そして期待以上の答えを頂きました。
ノルウェー産トラウトサーモンとアトランティックサーモンのフィーレを例題に、皮と身肉の違いをレクチャーしてもらいました。
細沼社員曰く、トラウトサーモンには体側にピンク色・オレンジ色のラインがあり、朱色・紅色の鮮やかな発色・色目が人気で、回転寿司などによく使われるそうです。
対してアトランティックサーモンには体側に目立ったラインはなく、正にサーモンピンク、鮭そのもの色が人気だそうです。
並べてみると、違いが誰にも分かります。(上:アトラン、下:トラウトサーモン)
㈱ヤマフの『トラウトサーモン』をよ~く見て見ると、個体によっては体側にニジマスの名残を見つけることが出来ます。
さて、出荷されてきた『トラウトサーモン』、ラウンドのため身肉の状態が正直わかりません。
しかし、純国産の養殖『トラウトサーモン』ですから、なにより安心安全です。
与えている餌、飼育環境、衛生面等は厳しく管理され、大切に育てられたことは出荷された魚を見れば分かります。
天候不順や時化で天然鮮魚が獲れない時、年末年始、GW連休などに、安定的に鮮魚を供給するために養殖魚は必須のアイテムです。
今回はサンプル出荷で数量限定ですが、是非これからも紹介アピールしたい食材です。