魚が少ないとよく言われる。
しかし理由なく魚が少ない訳じゃない。
夏枯れ、猛暑、台風そして時化、海水温の上昇など、思い当たる理由は数多あると思います。
加えて最近入荷する魚を見ていて、危惧することがあるんです。
それはマアジの幼魚(ジンタ)やエボダイの幼魚が大量に入荷すること。
魚の良し悪しは、鮮度や産地・価格だけじゃなくて、サイズ感がけっこう重要なんです。
何に使うのか?刺身用、焼き物用、煮付け用。
スーパー量販店で販売するの?それともデパート・鮮魚専門店?
「小が大」「大が小」を兼ねれば良いけど、食の世界はそう簡単にはいかないですね(涙)。
今日は私の心をある人に見透かされ、言う通りに買ってしまった「キチジ(キンキ)」を紹介します。
ちなみにある人とは、仲卸業者元初商店の大菊社長です。
実は正直、今日セリ場を回って食べたいと思った魚ナンバー1はキチジでした。
本当は超贅沢に「網走の釣りきんき」と言いたいところですが、日高・藤水産のキチジでも十分です。
家族分欲しいかったけど、大きいお札を出さないといけないので3尾で我慢しました。
小さい魚を選りたかったけど、ついつい大きい魚を選んでしまうのは、「人の性」なんでしょうか。
それにしても藤水産のキチジは形の良いモノばかりで、目移りしちゃいます。
キチジの目利きは、色鮮やかで張りがある魚体、相対的に見て頭が小さく見えるもの、臭気がしないものです。
私の中には「煮付け」一択しかありませんが、焼き物も良いと言われました。
1尾350g強のキチジ、刺身?チョット無理かな。
何度キチジの煮付けをしても身割れや崩れてしまって⤵
料理は舌だけでなく、目でも楽しむものだから工夫は必要だと思っています。
今からキレイに煮付ける方法を検索したいと思います。