見慣れた風景を見ていると、何となく落ち着きます。
しかし落ち着いているのは今日まで。
明日からは台風25号の影響で西方面からの魚の入荷が少なくなるし、来週は豊洲市場が開場します。
物流の混乱が想定されますが、どんな展開になるのか全く想像出来ないです。
見慣れた風景とは、セリ場に並ぶ三重県鳥羽市答志島のサワラの箱の山です。
今はまだまだ山は小さいが、これからやって来るピーク時には、発泡の箱より長いサワラが尾鰭を出して山積みにされるんでしょうね。。
そんなサワラを見ていると鮮魚課小島社員が、特別なサワラが入荷していることを教えてくれました。
何も言われなければ、全然気がつきませんでした。
そしてそう言われても、どこどこ特別なサワラ?
発見、サワラの尾っぽにブランドタグシールとシリアルナンバー、答志島トロさわらです。
『答志島トロさわら』は、
・一本釣りに限定。
・対象サイズは大銘柄2.1㎏以上、4.7㎏以下。
・フィッシュアナライザーを用いた脂肪含量測定値が平均10%を超えていること。
等々厳しいハードルを越えたモノだけに、『答志島トロさわら』のブランド使用を認めているそうです。
答志島がある伊勢湾は、木曽川を始め数多くの河川からミネラル豊富な水が流れ込み、黒潮(日本海流)とぶつかり会うことで、豊かな漁場になっています。
答志島近海のサワラは、ヒラゴ、シコなどの脂ののったイワシ・小魚を捕食しているため、中トロのような味わいで最高に美味しいそうです。
一般的なサワラの脂肪含量が8~9%、実はこの数値でも十分脂ののりを感じるのですが、『答志島トロさわら』は10%超が最低ライン。
一度試す価値、あるんじゃないですか?
今回、魚の目利きが厳しい場外の山石水産と仲卸の横浜丸栄水産㈱の2社が仕入れて行きました。
お客さんの反応など聞いて、後日報告したいと思います。