近海、関西のセリ場、そして平塚市漁協の朝網追っ駆けでも、生のシコイワシが入荷しました。
標準和名は、カタクチイワシですが、正式名で呼ぶ地方は案外少なく、関東ではシコ、セグロイワシと呼ばれています。
名前の由来は、目が大きく口は広く開き、上顎が下顎よりも前に出ており、口の形が片寄って見える事が語源となっています。
じっくり顔を見たことがありませんでしたが、とてもユーモラスな顔つきです。
日本人の栄養源として生活を支えてきたイワシは、各地の行事や祝事などの供物としても、人々の心に慈雨のような潤いをもたらして来ました。
稲作に重要な肥料、お節料理に欠かせない田作りなど、カタクチイワシは子孫繁栄の儀を祝う魚としても貴重なものでした。
カタクチイワシの旬は春です。
初春には、稚魚のシラスが生で流通し、季節を感じさせてくれます。
又、この時期は、シラス干しの新物も出回り、さまざまなカタクチイワシを楽しめます。
手に取って写真を撮っていますが、こんなに小さなカタクチイワシ。
包丁を使って捌くよりも、手開きにして頂くのが簡単かと思います。
手開きの方法は、You Tubeに沢山アップされていますので、自分に合った方法を研究してみてください。