元祖春告魚、ニシン(鰊)。

春の訪れ、春を運んでくるのがニシンです。

一昔前は、春告魚といえば、ニシンだったそうですが、漁獲量が激減し、国産のニシンは幻の魚と言われる存在になってしまいました。

そのニシンに代わり、春告魚と呼ばれるようになったのが、メバルです。

ニシンの語源は、身を2つに裂いて食用にすることから、「二身」の説が有力です。同様の説では、2つに身を割ることから「妊娠」を語源とする説もある。

一説には、両親が揃っている者は必ず食べなければならない魚だったため、「両親」つまり「二親」からニシンになったとも言われます。

北海道小樽の初期経済は、鰊漁によって基盤が築かれたと言えるほど活気に満ち溢れていたそうです。

春先の2~3ヶ月の漁は「一起し千両」と言われ、その鰊漁だけで1年間の生活が出来るくらい稼げたと言うことです。

美味しい調理方法は、イワシと同様煮ても焼いても食べれますよ。加工品も豊富にありますが、個人的にお勧めは鰊切込です。

原料は主に鰊・鮭で作られ、米麹と塩で漬け込み熟成させたものです。所謂、魚の塩辛、今風に言えばスローフードです。

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