先週の市場への珍客を紹介しますパート10。

やったー!思いつきで始めた「先週の市場への珍客を紹介します」も、やっと二桁10回目となりました。

まずは始めは、平塚市漁協から「シュモクザメ」です。

珍客とは言いにくいのですが、今年はなぜか捕獲される数が多いので紹介します。

シュモクザメは、大人しい性格なので人を襲うことは滅多にないと言われています。

人間から危害を加えたり、傷口からの出血など、無用な刺激を与えないことが大切だそうです。

⇒肉食なサメですから、基本「血」には敏感なので要注意です。

サメの歯と言うとギザギザのノコギリみたいな形を想像しますが、シュモクザメの歯はつるんとしているんです。

決定的瞬間!口が開いたままで市場へやってきたので、画像に残してみました。

2番手ですが青森県より「ミネフジツボ」です。

この「ミネフジツボ」青森県ではカキと呼ぶそうで、言われてみると岩ガキみたいですよね。

人間の食欲は底なし!フジツボまで食べてしまうなんてビックリしすぎて笑ってしまいます。

19世紀初めまで、フジツボは貝などと同じ軟体動物とされていましたが、現在はエビやカニと同じ軟体動物に分類されているそうです。

酒蒸し、ワイン蒸しや焼いて食べるそうですが、最初に食べた人はかなりのチャレンジャーですよね。

3番手は鹿児島県より「スジアラ」です。

いかにも南国の魚、色合いがそれっぽいですよね。

青いアイラインがチャームポイント、沖縄県ではアカジンミーバイと呼ばれています。

かなり魚に失礼で雑な例え方をすると、アカハタにドット柄が着いたのがスジアラですね。

アラ=ハタ科の魚で、見かけによらず白身魚で非常に上品な味わいある高級魚だそうです。

生でも良し、煮ても焼いても良し、調理方法を選ばないスジアラ。

熱を加えるとゼラチン質が溶け出して、プルンとした食感も楽しめます。

そしてラストを飾るのは、東京都小笠原の波浮よりクロウオことアブラボウズです。

旬と言われている時期が秋から春と言われているので、少しシーズンオフな感じですが数尾入荷したので紹介します。

筆者は従前から、「お腹を壊してもイイから食べたい」と言ってきましたが、未だ願い届かずの状態です。

人はなぜ、カラダに悪いモノを求める習性があるんでしょうか?不思議です。

(誤解を避けるために一言、アブラボウズは適量を食べることは、全く問題ないことです。)

秋になると入荷量は確実に増える本種、今年は悲願達成したいと思います。