「入梅」とは、雑節(ざっせつ)の一つで、二十四節気・五節句などの暦日のほかに、季節の移り変りをより適確に掴むために設けられた、特別な
暦日のことです。
具体的には、「梅雨の季節に入ること、梅雨入り」の事を示していますが、この時期の美味しい魚がいるんです。
それは「鰯(イワシ)」。
イワシは日本の沿岸に多く生息し、秋から冬にかけて南下、春から夏にかけては北上する回遊魚です。
そのため、獲れる時期もさまざまですが、5~6月にかけては関東沖、8~9月にかけては北海道釧路沖などで旬を迎えます。
最も脂がのるのは、6月頃の入梅の時期です。
この頃に水揚げされるまいわしは「入梅イワシ」と呼ばれ、1年で一番美味しいと言われています。
イワシは鮮度が落ちやすい魚なので、素人の方でも目利き能力が必要です。
①見た目キレイで美しい魚体であること(張りがあり、鱗が落ちていないこと。)
②目が澄んでキレイであること。
③鰓が赤くキレイだあること。
④頭が小さく見える個体を選ぶこと。
どれも鮮魚を選ぶ上で、基本的なポイントだと思います。
さて入梅イワシは、どうやって食べるのがおススメなんでしょうか?
勿論ですが、鮮度が良ければ生食・刺身で食べて欲しいですね。
そして今の時期に限定するのなら、個人的には圧力鍋を使っての「イワシの梅煮」がおススメです。
千葉県や北海道から毎日大量入荷するイワシ、機会があれば梅煮は作ってみたいと思います。