冬のスズキはネコまたぎと言う諺を聞いたことありますか?冬のスズキは美味しくないのでネコも見向きもしないと言う意味です。
一般にスズキは夏のサカナとして広く認知されていますが、地元神奈川でも横須賀、江の島(藤沢)、富岡(横浜)などからフッコ、セイゴ、スズキと様々なサイズのモノが入荷してきます。
地球温暖化で海水温が上昇したためなのか!いえ、そうじゃないようです。調べたら、スズキは冬になると産卵や越冬のために湾内を回遊するため、たまたま網にかかった冬のスズキが寒スズキとして水揚げされるそうです。
本題の冬のスズキはネコにも見向きされないほど不味いのか?答えはNo。実は産卵前のスズキは脂がのっていて美味しいそうです。
どんなサカナでも一般的には子孫繫栄のために産卵までに栄養をカラダの中にため込むため、魚体も腹もぷくぷくに肥えて食べると最高に美味しいはずです。
ではなぜこんな諺が世間に出回ったのか!これは筆者の想像ですが、種を守るために流した嘘、噂かもしれません。
抱卵したスズキが美味しいと広く知れ渡ると乱獲されて種が絶えてしまうことも昔の日本では十分考えられました。
先々のことを考えて産卵を迎える時期のスズキを獲らないように行動を誘導したのかもしれないですね。