鮮魚課北海チームのセリ場で、見慣れない名前のサカナを発見。
「且・カ・マ・ス」?新種!?
よく顔を見てみると、鮭鱒系の顔付。
筆者、まだまだ修行が足りないようで、暫く考えて何者か、正体がやっと分かりました。
答えは、「助マス=マスノスケ」でした。
気仙沼地方で助マスと呼ばれるこのサカナ、本日は青森県八戸の㈲マルゲン水産より出荷されてきました。
助マスと言われて業界筋の方々は直ぐに分かっても、一般の人でピ~ンと来る人は少なく、別名マスノスケ、キングサーモンの方が良く知られた名称です。
助マスは、サケ目サケ科タイヘイヨウサケ属に属します。
タイヘイヨウサケ属のサカナはシロザケ、ベニザケ、カラフトマスのような動物プランクトンを主に食べて育つ種と、サクラマス、ギンザケのように他の魚類を主に捕食する主に大別されますが、助マスは後者の代表格で、ニシンやイカナゴ、イカなどを捕食しているそうです。
食べてるモノが違うせいなのか、サケ類の中でも特に脂肪分が多く、美味とされています。
日本国内に流通しているモノの多くは、アラスカやロシアなどからの輸入モノで(主に海中養殖されたものです。)、日本産は非常に貴重です。
助マスの「助(スケ)」とは「スケ=介=大将」という意味があり、「鱒の介(大将)」(=標準和名)と言う意味があるそうです。
値段を鮮魚担当堀元社員に聞いたら、少し相場が落ち着いたと言ってましたが、時鮭よりも高かったです。
仮に10㌔を超える助マスサイズになると、キロ単価は「網走の釣きんき」と同じくらいまで、跳ね上がるそうです。
さすが鱒の大将、今日紹介したサイズ1尾をラウンドで有名デパートなどで求めたら、2福沢諭吉でも足りないと思います。
もし助マス・マスノスケ(鱒の介)を見つけたら、絶対にお金を出して買う価値ありますよ。